木村善行さん
1 社会福祉士を目指した理由
現在、私は福祉施設(介護・保育)の統括管理的な仕事をしています。法人の理念は「困窮者の命を救う」という事で、「地域包括ケア」や「ソーシャルインクルージョン」の実現を目指して活動しています。その様な取り組みの中で、高齢者の孤立や子どもの貧困という問題が浮かび上がりました。
何かできないかとの思いが強くなり、改めて総合的な福祉の勉強をする必要性を強く感じました。
そこで社会福祉士の資格取得について調べたところ、新潟駅に近い日本こども福祉専門学校に通信講座があることが分かりました。仕事に影響があると心配していたスクーリングも土日に計画され、無理のない日程で組まれていました。ここなら受講できると思い「短期通信コース」を受講することにしました。
2 使用した参考書・問題集
・参考書、過去問題集は「ユーキャン」。
・模擬問題集は「中央法規」を使用。
・何冊か手に取り、自分が最も見やすいものを選択しました。
3 合格までの道のり
○入学後はできるだけ早く学習を開始する
・レポート提出の為にテキストを読み込まなければならないので、余裕をもって始めました。
・テキストは多くの冊数があり、読むだけでも多くの時間を要します。
○レポートは締め切りを待たず終了させる
・短期通信学科の場合、レポートは前期と後期に分けて締め切りが設定されています。日々の仕事や生活に追われて先延ばしにすると、後がきつくなります。
連続してやった方が効率よくできました。頭が「レポートモード」の内に一気にやると捗ります。
・これらの提出物は、前後期、各々提出期限の1ケ月以上前に終わらせることを目指しました。理由は、早目に試験勉強に入る為です。
○勉強は毎日する
・記憶は睡眠により定着すると言う学説があります。
・平日に疲れると、「休日にまとめて勉強しよう。」と言う誘惑にかられますが、長時間集中して勉強するのは困難です。小さいことからコツコツと、がいいのです。
・私は毎日1時間を目標にしました。
・平日も土日等の休日も同じ1時間です。
○勉強の量
・ですので入学からレポート、試験まで学習時間はトータル約270時間(1時間/日×30日/月×9カ月)になりました。
・最後は飽きてきますが、何とか乗り切りましょう。
・ただし、この時間にスクーリングの時間は含まれていません。
○学習の方法
・過去に幾つかの資格試験を受験しましたが、私の学習方法は一貫しています。
・参考書を3回読む。
・1回目はさっと。2回目は理解するように。三回目は、わからないところを重点的に読みこむ。
・過去問も同じように3回。
・模擬問題集は2回程度。
・これだけやれば、必ず合格すると思います。
○勉強場所
・ファストフード店では多くの時間を過ごしました。余りうるさいと集中できませんが少しくらいなら支障はありません。ただ、シェイク、フライドポテト、パイなどを食べ過ぎると知識よりも体重が増加しますので注意してください。
・あとエチケットとして、混雑している時は遠慮しましょう。
・その他、市内や隣接市の図書館学習室もよく利用しました。気分転換をうまくおこないながら、自宅を含めて自分に合った場所を探してください。
○「遊び」を犠牲にしない
・休日には、仕事のストレス解消を含めて好きなことしました。
・勉強ばかりでは長続きしません。
・休日には、趣味の山登りなど体を動かすことを心掛けました。
・それと美味しいものを食べることが好きなので、勉強のご褒美に美味しいものを食べました。と、言ってもラーメンとかですが。
4 これから受験する人へ
○スクーリングで良い友人を作る
・スクーリングのほとんどは、「グループワーク」と言っても過言ではありません。
・メンバーは回数を重ねるうちに打ち解け、掛替えのない仲間となるでしょう。
・学習や試験情報においても、情報交換ができ良い刺激になりました。
・良い仲間作りができた人は、合格率が上がるのと思います。
○試験での注意
・試験会場では、運営スタッフが事細かく試験の注意事項などを説明し、緊張感が高まります。しかし、襲ってくるわけではありませんので落ち着いてください。
・試験問題は、回答が一つのものと二つのものがあります。最後に必ず見直してください。
私は3~4問、二つ選択しなければならないところを一つのみ回答用紙にマークしていて、慌てて修正しました。見直しの時間も含めて、終了10~15分前までには一通りマークを終えたいところです。
・合格に近道はないと思っています。
・山は張りません。満遍なく学習することが自分のスタイルです。
○最後に
・高齢者の交流拠点づくり、こども食堂の立ち上げは、本通信講座受講期間と重なりとても役に立ちました。受講して本当によかったと思います。
・今年、通信講座を受講される皆さんが合格されることを心からお祈りしています。