40代男性
【はじめに】
私が、受験勉強を始めたのは、平成27年12月の始めでした。国家試験の7週間前という時期です。受験勉強については、『過去3年分の問題を繰り返しやる。それ以外はやらない。』と決めていました。忙しくて勉強する時間をたくさん取ることができない方、私の合格者体験記を参考にしていただければと思います。
【過去問を解いてみて】
12月に入って、1週間で1年分ずつ過去問を解いていきました。具体的には、日曜日に、時間をはかって過去問を解き、次の日から1週間かけて見直しを行うというようなものでした。3年分の過去問を解いてみて、自分なりの分析を行いました。大まかにまとめると、前半の83問については、自信をもって回答できた問題は20問あるかないかで、それ以外はすべて『勘』で答えるしかない問題が多い。後半の67問については、事例問題は仕事に直結している内容の問題が多く点を取りやすい、過去問で出された内容と似た問題が繰り返しだされている、というものです。
後半の問題に関して、特に「社会調査の基礎」「就労支援サービス」「更生保護制度」の分野については、同じような問題が繰り返しだされているので、過去問を繰り返して解いていると、自然に問題が解けるようになってくると思います。
前半の問題に関して、『勘』と言われても、それが問題だといわれる方が多いと思います。では、その『勘』の精度を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。その答えは、過去問を繰り返しやることだと思います。繰り返しやることで、問題の特徴や傾向に慣れ、回答を導き出す感覚が身についてきて、『勘』が磨かれると思います。私は、結局、正月等を利用して過去問3年分を3回ぐらいやりました。そして、本番の試験では、前半の問題について、35問ぐらい「勘」が当たりました。
【勉強方法】
私が使用したテキストは、「社会福祉士 国家試験 過去問解説集(中央法規)」「見て覚える 社会福祉士 国試ナビ(中央法規)」の2冊だけです。過去問のテキストを選ぶポイントは、できるだけ解説が長く書いてあるものをお勧めします。過去問を解いていく中で、過去問の回答を覚えるのではなく、過去問解説集の中に書いてある解説を丁寧に読み込み、解説の内容を覚えていくといいと思います。そのうえで、知識を補足したいのなら、国試ナビを開いて該当する項目をチェックする。人物名やソーシャルワークのアプローチ、心理の分野などまとめて覚えておくことが多い事柄に関しては、国試ナビの該当箇所をコピーしてノートに貼り付け、過去問解説集で得た情報等を書き込むというような形でまとめておくと、試験直前に見直す時に役立ちます。
※参考書をたくさん買われる方がいますが、それをすべてやりこなすことができるでしょうか。私は、過去問解説集を1冊やることで精一杯でした。そして、その中の半分も頭に入っていません。脇目を振らず選ばれた本を丁寧にやりこんでいくことが良いと思います。
※過去問集以外に、是非取り組んでほしい事として、学校のレポートで出題された択一の問題は必ず見直してください。また、図書館や職場にある福祉小六法から、「社会福祉法」「生活保護法」はコピーをして手元に置き、時間のある時に全条文を繰り返し読んでもらえるといいかと思います。必ず試験に出ます。
【最後に】
日本こども福祉専門学校で学ぶことができて良かったと思う事は、スクーリングでとても良い先生の講義を受けられたこと、国家試験受験ためのバックアップ体制が整っていたことです。この学校で勉強された皆さんが、卒業して、社会福祉士の国家試験に合格されることをお祈りしています。