松本美幸さん
勉強を始めた当時は「なんでこんな大変な資格試験を目指してしまったのだろう」という後悔の嵐でした。19科目を50歳目前という年齢で、居宅事業所で働いており毎日帰宅が夜9時という過酷な状況のなか、この科目を全部クリアできるだろうかと。
でも受験生の皆さん、ご安心下さい。こんな私でも一発合格出来ましたので、その方法が少しでも参考になればとペンをとりました。
受験勉強を本格的に始めたのは7月頃からだと思います。レポートの再提出もあり、大幅にスタートが遅れてしまいました。
使用したテキストは医学評論社の『社会福祉士合格教科書』、中央法規の『受験ワークブック』と『過去問題集』です。『受験ワークブック』のいいところは、主題基準に準拠した項目ごとに分かれており、過去の出題実績が一目でわかるところです。受験ワークブックを中心に、社会福祉士合格教科書に記載されている語呂あわせなどを参考に進めました。
次に勉強方法ですが、ポイントは計画的に進めることです。多少遅れても、出来なくてもまた立て直せばいいのです。私はまず公開模試を9月、11月、1月で入れ込みそれに合わせて、全科目をクリアできるよう組み込みました。受験したのは順番に本校主催のキックオフ確認テストと中央法規主催全国模試と福祉専門学校主催のものです。
講義だけのものは理解した気になってしまうので1回のみ受講し、後はあえて全部現地に行っての試験にしました。多少頑張れば行ける距離ならば、試験会場の緊張感は味わった方が、本番の緊張はあまりなくなります。
結果は全てCランクで多少落ち込みましたが、すぐ次のテストが控えているので落ち込んでいる場合ではなく、模試の振り返りをしながら、モチベーションを継続できました。まず過去問(不正解は正解に直す)を全て、ワークブックのその箇所に蛍光ペンで線を引き、付箋をつけ大事な事項を書き込んできました。ワークブックは科目や索引をすべてラベルで分け、一目ですぐそのページをあけられるように工夫、過去問は科目別に全部切り分けてしまいました。これだと自分の好きな科目と苦手科目を合わせて取り組めるので利点は大きかったです。
また過去問題の横に○×を全部つけてしまい、見えないように折り曲げ、開いたり閉じたりしながら問題を解いていくのです。これならベッドに寝転びながらでもできます。学生より時間の少ない社会人の方はとにかく時間との勝負になるので、平日でも最低1時間、休日は10時間を目標にするぐらいの気持ちで、すぐ取りかかれる環境を作っておく必要があります。私も自宅が飽きたらファミレスでひたすらワークブックに記入する作業をしていました。
またA3レポート用紙に科目ごとに重要事項を書き出しました。自分だけ解ればいいので全くきれいに作る必要なしです。この試験は人名や法律などが科目をまたがっているので、これは効果大です。これが終わったのは12月半ば。あとは過去問や模試の見直しを何度か繰り返しです。
ここで気をつけたいのは「暗記だけではダメ!」ということ。問題をとにかく解いて、解きまくって実践していかないとダメです。私は直前の1月には20問を30分で解くという自分ルールを作っていました。これはかなり実践で使えます。
当日はとにかくマークミスは絶対しないこと。後は落ち着いて設問をしっかり読むことです。
友達の誘いも忘年会新年会も全て断り、「絶対合格する!」この強い思いで一発合格できました。だから大丈夫です。受験生の皆さん、自信をもって臨んで下さいね。