合格体験記

阪下 昭二郎さん

・氏 名:(阪下 昭二郎さん)
居住地:(福島県)
・年 代:(50代)
・性 別:(男性)
・学習開始時期:(2022年10月以降)

社会福祉士を目指した理由

それは特別養護老人ホームの夜勤明けで入所者さんを食堂に誘導しつつ朝食の準備をしている最中でした。知的障害者施設津久井やまゆり園での大量殺傷事件のニュースがテレビから飛び込んできたのです。その衝撃的な報道を受け時、「やってしまったな」というのが率直な印象です。決して自ら秀でた介護職員とは言えない存在だったとはいえ、かほどの残忍行為はあり得ないとしても入所者の存在を大小なりとも棄損するような暴力的行為や言葉を発する可能性は皆無かと言うと偽りになります。自らの問題としてその事件を受け取ったのです。犯人の成育歴、家族もさることながら、職場である施設の経営理念、教育、人間関係含めた環境等々も多いに関わっているはずで、広げれば社会そのものが事件の誘因になっていると思われます。それらを解明するためにも社会福祉全体の構図、歴史、思想をもっと深く知りたいと考えたことが強く印象に残っています。

加えて若い時分に仕事上の事故により生死を彷徨う重症を負った経験があり、それを機に医師を目指した時期があり医療やケアの分野にその後も強く関心を寄せてきたことともつながりました。境界の立場にあって生活に苦しむ人々を総合的に相談支援できる職に就ければと社会福祉士試験の受験を思い立ったのです。

合格までの道のり

当時は救護施設の生活介助者として勤務しており、加えて超高齢過疎化が進む中山間地において兼業農家として町の特産物栽培に関わっており、大量のテキストをもとに独学でのレポート作成と実習は時間・体力的に容易でありませんでした。睡眠時間を削ってレポート提出最終日に郵便局消印を得れたことや、知的障碍者施設での実りある実習は今から思えば懐かしく思います。関連書籍も20冊ほどは読ませてもらいました。

その後受験勉強に本格的に入り込んだのは、農場で扱う主要作物出荷を終えた10月に入ってからであり決して早かったと言えません。しかも、かつてプロとしてサッカーに身を注いだ者でしたので11月20日に始まったワールドカップ観戦を見逃すことはできず、一層の苦境に追い込まれたのです。自業自得と言ってしまえばそれまでですが、農場にせよサッカーにせよ自ら大切と思うものは捨てない方が良いと判断したからであり、それは支援する際に当事者の方々はそれぞれ大切なものや楽しみを持っており、それを受容することが相互理解の第一歩になることに通じていたからです。

これから受験する人へ

受験勉強に関して反省を込めて伝えたいのは、まずは全体の構図と意義を把握してから細部に立ち入る順序を経た方が賢明であるということです。大まかであっても各分野の歴史と意義を把握することにより知識定着率が高まりますが、私の場合それは年明けであり遅すぎたことは否めません。断片的な知識詰込みは習得に一層の時間と労力を要します。独学でもそれを可能にするツールはYouTube等いろいろと存在するので、多少の出費は厭わずに利用することを勧めたいです。

試験合格後ですが、地元の総合病院精神科に勤めている知人の医師と飲食を共にして歓談する機会がありました。彼はとても謙虚な姿勢で院外での地域包括ケアの活動にも務められる尊敬する方ですが、ずいぶん改善されたとはいえ当事者のスティグマや周囲からの差別や偏見はまだまだ残存しており、それを改善していくにはソーシャルワーカーの存在が鍵になることを強調されていたのが印象的です。もちろんその壁は精神疾患を持たれる方々に限定されません。その役割を肝に銘じつつ今後の職務に精進させてもらう所存であり、それは他でもない自分自身を知るためでもあると思っています。

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