桝山敏秀さん
今年1月に行われた、社会福祉士の国家試験に合格することができ、晴れて社会福祉士になることができました。これから社会福祉士になるべく勉強している皆さんに、この経験が少しでも参考になればと思います。
主に使った教材は、中央法規出版の「過去問解説集」と「受験ワークブック」(共通・専門とも)です。勉強を始めた時期は、精神保健福祉士のW受験を予定していたので、7月中だったと思います。7月から11月頃は、「過去問題集」をテキストにして、解答を見ながら問題ごとに、正答の記述は補足し、不正解の記述は正しい記述を作成するというふうにして、徹底的に辞書代わりになる「ノート」作りをしました。「受験ワークブック」は、「過去問題集」に書かれていないことを補足するための「辞書」代わりに使っていました。「受験ワークブック」で分かりにくい記述があったり図を見てもわからなかったりしたときは、インターネットで調べ、分かりやすい記述や図を探してプリントアウトして、ノートのファイルに綴じこみました。
当初立てた計画は、精神保健福祉士の勉強を含め、直近の過去問の「ノート」作りを含め、繰り返して3回以上解くことを自分に対する最低条件としました。他にもやりたいことはあったのですが、そのことについては後で触れます。
1日の勉強時間は、仕事の終了時間の関係で計画を立ててもその通りに行かないことが多く、休みの土・日を含め、予定がなければ時間の許す限り勉強時間に充てるようにしました。
勉強の計画は大まかにしかたてませんでした。性格的に綿密に計画を立てても守れないことが多いためです。なので、当面の目標は、何回もの修正の結果、「11月中に自分で納得できるノートを作り上げる」になりました。その後11月の模試を経て、試験本番まで、直近の過去問を2~3回繰り返して解く作業を続けました。
ここで、「なりました」と表現したことには理由があります。7月中に受験勉強を開始したので、余裕をもって10月中に、精神保健福祉士の専門科目も含め、ノートが完成すると思っていました。しかし、凝り性の性格と思うように勉強時間が取れないことが重なって11月に入っても終わりませんでした。本来なら、11月からは、別に購入した「模擬問題集」を、作ったノートを辞書代わりにして2~3回繰り返し解いていくという計画を立てていて、その後模試を受験して腕試しをする予定でした。
自分の中で捨てられない作業と捨ててもいい作業を組み合わせて計画を立てたことで、捨てられない作業ばかりで計画を立ててしまうよりも、行き詰った時に修正がしやすくなります。私の場合、過去問を3回以上解くことが自分に課した捨てられない計画で、予想問題集を解くことが捨ててもいい計画となり、予想問題集購入の出費が痛かった点が、最大の失敗ということになります。
受験した模試は、新潟県社会福祉士会が企画し、中央法規出版が主催したもので、11月中に受験しました。この頃はノート作りが終わって、過去問が2往復目に入っていました。結果、模試はB判定で、予想問題集をやることをやめて、過去問に専念することを決心することができたわけです。
試験本番までは当初立てた計画を何度も修正しなければならなくなると思います。その中でも譲れることと譲れないことを、ぶれずに守ったことで、試験での基準点以上をとることができたように思います。