酒井さゆりさん
受験生の皆さん、試験勉強お疲れ様です。私は、試験を受けるのは1回だけと決めて、周りにも1回しか受けないと宣言しました。チャンスは1回、試験当日“これだけやったから大丈夫”と自分信じる事が出来る様、勉強するしかないと考えました。
試験勉強は9月から開始。平日は1時間~1時間半の勉強時間を確保。週末と年末年始に追い込みをかけました。
まず参考書を使って、各科目毎にまとめる自分ノートを作りました。それから過去問題を解き、その解説を使ってノートに書き加えていきました。同じ問題は2回解き、2回目に間違えたところは特に重点的に勉強をやり直し。予想問題は参考書と過去問題と違う出版社にして、問題の傾向が変わっても理解できているか確認。全国模試は12月に家で同じ条件で受けて郵送。返って来て、ラストスパート1か月としました。
まとめると順調に試験勉強が進んでいたみたいですが、記憶力が落ちているお年頃…。短期記憶との闘いで、くり返しくり返しの連続でした。テキストが良く効く睡眠導入剤になって、気づけば朝だった、気分転換のはずの掃除に集中していた、なんて事も多々ありました。
又、簡単に人名と著書だけ組み合わせて覚えていると、ミスリードされてしまいます。一言違いとか二重否定など、問題の出し方でひっかかったり、人名と成し遂げた事は合っているのに日本で亡くなられたかどうかとかあり、“えっ!?そこですかぁー。”と大笑いした事も。かなりダメダメな自分と向き合う事を楽しむ事にしました。
福祉業界にいない友人にこれを話題にすると、根元に興味を持ってくれるので、それを説明する為にはその問題の背景つまりその時代の流れ、国の方針、その人の考え方など掘り下げて広げていかないとならないので、自分の理解力が深まったと思います。
事例問題については、職場の同僚に聞いてもらい“この答え選ぶようなら、この仕事無理だよねー。”とか“ねぇ、これが正解って…現場とは違う気がする。”とか笑ったり怒ったり。基本知識の前に実践に入っているので、知識としての基本を知る良い機会になりました。
“こんな事2度としない!早く遊びたい!小説読みたいっ!”と叫び続けていましたが、終わり良ければすべて良しで、終わってみれば若い頃に戻って懐かしいやらおかしいやらで、結構楽しめました。
あと私はマークシートが苦手なので、マークシートぬりつぶしの練習とその時間を確認し、問題を何分で解かないといけないか決めました。当日は眼鏡で会場入り、残り30分眼鏡を外して机にかじりつきマークシートをぬりつぶしていたので、試験立ち合いの方は驚いた事でしょう。 こんな私でも登れた山です。皆さん、大丈夫です!!ご自分に合った勉強法を見つけ、桜咲く春を目指して下さい!!
――学問には平坦な大道はない。そして学問の険しい坂道をよじ登る労苦を厭わない者のみ、その明るい頂上にたどりつく見込みがある。――(K・マルクス)