Mさん
私は転職を迫られたことを機に、専門性の必要性を感じ、社会福祉士資格取得に向けて学習を始めました。
参考書は先生方の意見を参考に中央法規で揃え、学習法も先生方の推奨する方法に倣い進めていくことにしました。
まず受験する1年前に「一問一答」「ワークブック」を準備し、時間がある時に解いてワークブックに落とし込みをしていきました。最新の過去問が出てからは「過去問」に切り替えました。1周目はワークブックに落とし込み、2周目は正文化し、2回とも間違った問題にチェックを入れ、後で復習できるようにしておきました。3周目はチェックを入れた問題のみ試験直前に確認しました。暗記が必要な箇所はコンパクトなノートに随時まとめていきました。学習はなかなか計画通りには進まず、1周目は8月、2周目は10月くらいまでかかってしまいました。キックオフ講座に申込んでいたことは、3年分の過去問を早めに1周しなければというモチベーションになりました。
過去問2周目以降は「模擬問題集」に取りかかりました。時間を計りながら解いた後は過去問と同様、正文化、ワークブックの落とし込みの作業をしました。模擬問題集では科目0点を出してしまい、再び焦りを感じました。自分のこれまでの学習法に疑問を感じたり、モチベーションが下がってしまったりと精神面を保つことが大変でした。ストレスからネットにはまってしまった時期もありました。何をやっているんだろうと感じつつも開き直り、気分転換という名目で何もしない日もありました。そんな行き詰った時には、ネットのWeb講座や「社会福祉士国試学習部屋」等を活用しました。これらも学習法を変えるという意味で気分転換になりました。すでに12月に入っていたので、Web講座はこの時期一見遠回りの方法のようにも感じましたが、講義という形をとるため、なかなか覚えられなかったことが頭の中で整理され記憶に残りやすくなりました。「学習部屋」は試験のコツや考え方など違った角度から対策になりました。
受験勉強をしていて一番感じたのは、学習ペースや方法は人それぞれということです。私の場合、ペースはゆっくりで、回数をこなすというよりはじっくり理解を深めていくやり方でした。また、教材選びで他の人が良いと言っていても、それに惑わされず自分が選んだものを使い続けること、後から増やさないことが大事だと思いました。模試についても、早めに受ける、中間で受ける、ギリギリで受ける、受けないなど、人それぞれ選択があっていいと思います。私は在宅の模試を申し込んだのにも関わらず期限内に提出できなかったため、自分である程度区切りがついたと思える1月中旬に解いて自己採点をしました。決してお薦めはできる方法ではありませんが、この時期に自分が模試を受ける意味は何かを考え、かえって自信を無くしては意味が無いと思い、私にとってはプラスになりました。模擬試験×3、模試×1の計4回で、確実に点数アップしていき、結果的には自信につながりました。
社会福祉士にとって自己覚知は大事ですが、受験勉強においても自身の考え方と向き合うことは重要でした。学習中は不安とストレスで押しつぶされそうでしたが、試行錯誤しながらも、最後は自分を信じて諦めないという姿勢で試験に臨み、こんなに不安を感じていた私でも何とか合格できました。今は資格を活かした職に就いています。今まさに不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。