40代男性
- 氏名掲載不可:(Sさん)
- 居住地掲載可:(新潟県)
- 年代掲載可:(40代)
- 性別掲載可:(男性)
- 学習開始時期掲載可:(2020年4月頃)
1.社会福祉士を目指した理由
前職は福祉と関わりの無い仕事をしており、38歳で福祉職に転職しました。就労継続支援B型の職業指導員として採用されましたが、福祉の制度や考え方について理解できないことも多く、基礎的な部分から学ぶ必要があると感じました。その中で、上司より資格の取得を進められ、社会福祉士に対しての漠然とした憧れがあったこともありチャレンジしました。
2.使用した参考書
- 社会福祉士国家試験のためのレビューブック2021(メディックメディア)
- 社会福祉士国家試験 過去問解説集2021(中央法規)
- 社会福祉士国家試験 一問一答+α2021(中央法規)
- 学習サポートシステム C-Learning
- YouTube
主に使用した参考書は「社会福祉士国家試験のためのレビューブック」です。社会福祉士の先輩に薦めてもらいました。値段も高く、記載量も多いですが、試験勉強に必要なことがほぼ網羅されています。また、普段の業務を行う上でも様々なことを調べるのに役に立っています。合格した後でも3年に1度は購入しておきたいと思う程すぐれた参考書だと思います。
3.合格までの道のり
試験勉強は受験前年の4月より学習することを意識しました。最初は集中力が続かず、一日30分間勉強することもできませんでした。また、福祉の用語の意味が分からないことが多々あり、参考書を読むだけでは全く頭に入らない状態でした。
そんな中で始めたことは、参考書の内容をピックアップし、ひたすら書き写すということでした。読んだだけでは覚えられないことも書くという動作を行うことでなんとなく記憶することが出来ました。
また、併せてYouTubeの社会福祉士試験合格に関する動画をひたすら聞き続けました。家事や運動をしながら、聞き流すことで、用語を定着させることが出来ました。
勉強時間も継続することでなんとか長時間勉強することができるようになりました。10月位からは平日2時間、休日4時間程できるようになったと思います。
社会福祉士の国家試験合格の為の勉強時間は、あるサイトで「300時間」と記載されていました。効率的ではない勉強方法だと思いますが、私は400時間以上勉強したと思います。結果として、合格点からかなり余裕を持って合格することが出来ました。
基本覚える試験の為、実体験としても300時間以上勉強すれば高い確率で合格すると思います。しかし、特に社会人にとって300時間以上勉強するのはつらいことです。私も残業もあるし、家に帰っても、共働きの為に家事もします。また、帰ると疲れている為、まずはお酒を飲みたいという気持ちになってしまいます。モチベーションを保ち、勉強時間を確保することは本当に大変でした。
そんな中で私が行った平日のルーティンはとりあえず家に帰ったら、お酒を飲みたい気持ちを我慢して30分間だけ勉強する。そしてお酒を飲んで必要な家のことをやり早く寝る。早朝に起きて出社前に1時間勉強する。職場の昼休みに30分勉強するというという方法でした。このルーティンを繰り返すことを意識して平日の2時間の勉強時間を確保しました。
また、昼休みに職場で勉強するということはモチベーションを維持する上で大変有効でした。同僚や利用者の方に受験勉強をしていることが伝わり、試験の合否の結果について強い興味を持たれることになりました。試験を落ちた時のショックが強くなる為、自分自身に強いプレッシャーをかけモチベーションの維持に繋がりました。自分なりのモチベーションの維持方法と勉強時間の確保方法を作りあげることが本当に大切だと思います。
4.これから受験する方へ
社会福祉士の資格は入口であり、資格を取ったからと言ってすぐに素晴らしい支援ができるわけではありません。しかし、私は社会福祉士の試験勉強をしたことで多くのことを学び、あやふやだった知識が明確になり、支援について感覚ではなく理論や根拠に基づいて考えるようになりました。
現在、就労支援員と生活支援員を兼務していますが、資格を持っていることで最初からある程度の信頼をしてくれる企業や利用者の方もいます。信頼を崩さないように最大限の努力は必要ですが、支援をしていく上で大きなアドバンテージになると思います。
大変だと思いますが、得るものも大きいので是非頑張ってください。