合格体験記

50代 女性

  • 氏 名:(Iさん)
  • 居住地:(新潟県)
  • 年 代:(50代)
  • 性 別:(女性)
  • 学習開始時期:(2021年3月以前)

 

社会福祉士を目指した理由

私は50代半ば、社会福祉士を目指した。
暫く仕事をしていなかった。福祉系の仕事経験も無し。
きっかけは、障害のある家族の闘病の時に受けた数々の理不尽な対応への怒りだった。
家族の闘病は約30年前から始まった。
当時は、障害者が、健常者と同じ対応を受けることは難しかった。
「障害者なんだから」、その言葉がずっとついて回った。
初めから諦めたり、こちら側が遠慮しないと悪いような感じだった。
がんの検診、治療すら、障害者対応していないと言われた。
当然治療は遅れ、亡くなった。

看取った後で、私に知識があれば、若しくは、相談できるところを知っていれば、とても後悔した。
いずれ亡くなるにしても、納得できる治療を受けられていたら、と。
長年の介護で、私の身体はあちこち痛み、暫くの養生が必要だった。
老親をみながら、勉強してみようと思い立った。

合格までの道のり

通信教育を始めて、教科書の多さ、内容の難しさにビックリ。
初めてのスクーリングの直前に、親が亡くなった。もう勉強できるか、自信がなかった。

コロナの前で、一緒に勉強する仲間たちと、色々話をしたり、聞いたりすることができた。この時のことは、最後まで、皆色々な事を抱えながら頑張っているのだから、と励みになった。
私は一人でコツコツ勉強すること、つまり、通信教育は向かない、と思っていた。

でも、体力、お金、環境等で、これしかない!のだから、出来ると思い込んでやろうと自分に言い聞かせた。
とにかく、机に向かって勉強すること、教科書を読むことが苦痛だった。
時々、ニフィスと教科書に払った領収書を見た。毎日コツコツを積み重ねた。
一つ、また一つと、目の前のレポートを仕上げることに集中した。
約一年ちょっと、ずっとコツコツを続けた。
予定通り、卒業できた。これは、自分の自信になった。

卒業半年後の試験は受けられなかった。家族の闘病で、受験料の申込みすら忘れていた。
暫く勉強できなかった。次の春、まだまだ闘病を支えなければならなかったが、死ぬ気でやれば、何とかなると言い聞かせて、受験参考書類を買った。暫くは読んで理解することにした。昨年の秋は、本腰をいれて勉強したが、覚えたつもりでも、すぐに忘れる自分に嫌気がさした。

年末、勉強が間に合わない。焦れば焦るほど手につかなくなった。また、見送るのか?
「死ぬ気でやる」を止めて、「落ちても死なない」と自分に言い聞かせた。
年末、スクーリングで、S先生が、過去問題を中心に勉強したほうが良いと話されていたのを思い出した。
残り1ヶ月、これにかけた。

試験当日、解けるものをしっかり解くことに集中した。
結果は合格点を二点上回って合格。

50代の合格割合は、11%位。これに入ったのかぁ!
養成施設入学から合格まで約3年の道のり。
体験記を書いている今も、余命を告げられた親の元に通っている。
これからも手探りで新しい道を進んでいく。

がんばれ、アラ還!
この合格は、これからの私の大きな力になると信じている。

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