60代男性
- 氏名(植松 勝利さん)
- 居住地(神奈川県)
- 年代(60代)
- 性別(男性)
- 学習開始時期(2019年9月)
- 職業(無職)
1.社会福祉士を目指した理由
私は50歳の時より10年間、介護老人施設で働き、その間に介護福祉士と介護支援専門員の資格を取得しました。そして、施設ケアマネの業務をしながら60歳を迎えました。今後のことを考え、もう少し福祉業界で働きたいと思い、思い切って社会福祉士試験を受験することにしました。
仕事をしながらの通信教育、レポート提出は思った以上に大変でした。夏にレポート提出を終えるまでは、まったく試験勉強はしていませんでした。このままではとても合格はできないと思い、思い切って秋に職を辞し、4か月間、試験勉強に集中することにしました。結果的に合格することができ、今は介護保険関係の相談業務の仕事についております。
2.使用した参考書等
- 2020 社会福祉士国家試験過去問解説集(中央法規)
- 2020 社会福祉士・精神保健福祉士国家試験 受験ワークブック 共通科目編(中央法規)
- 2020 社会福祉士国家試験 受験ワークブック 専門科目編(中央法規)
私が使用した参考書は、中央法規出版の「受験ワークブック」と「過去問解説集」のみです。これ以外は全く使用しませんでした。
3.合格までのみちのり
過去問解説集は、ワークブックを3回ほど読んだあとに、時間を測り模擬テスト代わりに取り組みました。この段階で試験当日まで残り3か月ほどとなっていました。
最初は知識の整理のためにノートを作ることを考えましたが、残り時間から考えて、その考えを捨てました。ノートは、作ることそれ自体が目的となってしまうような気がしたからです。時間対効果を考えたときに、自分には合っていない方法だと思えました。そのため、ひたすらワークブックを読むことを繰り返すことにしました。過去問解説集は、解説箇所を丹念に理解しながら繰り返すことを続けました。ワークブック、過去問解説集を科目ごとにひたすら繰り返しました。また、ワークブックに掲載されている科目ごとの一問一答は試験直前1か月ほど前に集中的に取り組みました。
基本的に私が取り組んだ勉強方法は以上の内容のみです。回数的には20回ほど読み込みました。苦手な科目はもっと読み込んだと思います。満点を取る必要はないので、不安になって何冊もの参考書に手をつける必要はないかと思います。私は、信頼のおける参考書であれば、それだけで合格点は取れるのではないかと思っています。過去の試験に出題された問題が自分の使用している参考書に載っていないと、つい不安になり他の参考書にも手をつけたくなります。しかし、試験では約6割以上得点できればいいのです。不安は不安を生みます。信じた参考書を徹底的に使い込んでください。大事に使い込まれた1冊の参考書に愛着がわくようになれば、きっと合格が見えてくるのではないでしょうか。満点でなくてもよいのですから。
私はあえて模擬試験を受けませんでした。低得点で自信を無くすのが怖かったためです。しかし、できれば是非一度は受けてみることをお勧めします。とにかく出題量が多いので、時間配分の感覚を体感しておいた方が良いと思います。私は過去問解説集で何度か時間を測って時間配分の感覚をつかむようにしました。おかげで試験当日のそれほど慌てることもありませんでした。あとはできるだけ新聞などで、社会福祉関係の記事を丹念に読むことくらいでした。これはできるだけ早くから意識して目を通すようにした方が良いかと思います。
4.これから受験する人へ
振り返ってみると、運よく合格できた気もします。試験勉強は確かにつらいです。こんな知識を身につけても意味がないのではと思えることも多いと思います。しかし、どんな資格でも同じだと思いますが、資格は取ってからが本当の勉強だと思います。
社会福祉の実際の現場では、本当の応用力が試されます。試験勉強は最低限の知識取得にすぎません。社会福祉の仕事は簡単で楽な仕事ではありません。社会福祉士としてのあなたを待っている人が、きっとどこかにいます。その人たちのためにも是非頑張って合格し、あなたの力を、あなたを必要としている人のいる現場で役立ててください。
合格をお祈りしています。