H・Hさん
今回、社会福祉士の国家試験における合格体験記の依頼を受け、これから受験される方々に少しでもヒントやアドバイスができればと思い、書かせていただいています。この体験記の中に1つでも参考になることがあれば幸いです。
<勉強方法>
「私の勉強方法は○○!!」と自信を持って皆さんにお伝えできれば良いのですが、冒頭に述べた通り、知識もなく、勉強のノウハウも忘れていたため、「自分なりの」とか、「自分に合った」といた勉強法はありません。
私の勉強方法は、スクーリングの際、講師の先生から教わった勉強法の実践でした。以下にやり方を載せます。(使用した参考書は中央法規のワークブックです)
① 過去問を解き、設問に○×をつける。
② ×の問題に対し解説を読みながら、正しい文章に直す。
③ それぞれの選択肢が載っている箇所を参考書から探し、アンダーラインを引く。
④ 解説の中で、選択肢以外の重要な用語や情報があれば参考書の余白に書き込む。
⑤ ①~④を繰り返し、過去問を3年分行う
この方法は、あくまでも「知識を増やす」ことを目的としているので、自分のつけた○×があっているかどうかは重要ではありません。極端な話、手順①は解説を見てもいいと思います。
大事なのは②~④の手順です。初めのうちは選択肢を参考書から探す作業、情報を転記する作業に相当時間がかかります。なので、毎日やることが大事です。休みの日にまとめてやろうとすると思うように進まないと思います。
私自身も「仕事の日は5問、休みの日は10問、1カ月で1年分を終わらせる」という目標を立てて行っていました。3年分もやると、出題傾向が分かりますし、頭にも入るので、自分なりの勉強法が無い人や何をしていいか分からない人は、この方法を実践しても良いと思います。
<1日の平均勉強時間>
私の1日の平均勉強時間は、仕事のある日は2~3時間、休日は5~6時間くらいだったと思います。どうしても平日の睡眠時間が短くなるので、休日は日中の勉強を頑張って、夜は早く寝るようにして調整していました。
<国家試験までの経過>
勉強を開始したのが7月でした。7月~9月までは真面目に上記の勉強法を実践していました。しかし、何事にも中だるみは付き物です(笑)。
10月になり、9月まで真面目に取り組んでいたため、ある程度の知識は身につき、自分の中に「大丈夫」という余裕ができてしまい、また、勤務している施設で行事が立て続けにあったため準備等で忙しく、10月・11月と勉強を中断してしましました。
12月からは焦りもあり、正直、何をしていいのか、何をすべきなのか分からなくなっていました。迷った末に、参考書を2回読むことにしました(共通科目、専門科目ともに)。ただ、改めて考えると、非効率な勉強法であり、何度も睡魔に襲われたのでほとんど頭に入ってなかったと思います。「読み切った!」という自己満足だけでした。
1月に入ると、「一門一答」を用い知識を引出す作業をしました。そのころから遅くまで起きることをやめ、22時には寝て、1時間早起きをして勉強の時間にあてました。
私のお伝えできるのはこのくらいだと思います。ちなみに模試は一度も受けませんでした。今回、このような機会をいただいて、自分の国家試験までを振り返ると「大したことしてない」と思わざるをえません。ですので、是非、「こんな人でも受かるんだ」と思って、自分に自信を持ってください。色んな人がさまざまなアドバイスをくれると思います。ただ、どんな勉強をするか、参考書は何を使うか、いつから始めるか等多くのアドバイスの中から決めるのは「自分自身」です。
自分自身を信じて、最後まで頑張って下さい。